とどのつまり
大好きなものでも捨てちまうんだろう？
そうやって凶悪な五本の指でさ
で、後から欲しくなれど
もう道は思い出せなんだ
愚が愚を愚で周るようなものだよな
玄関と12は似てるけど、
片方はすぐ忘れちゃう
書いてもないしね
お陽様が昇ると
ぐちゃぐちゃなものが
ぐちゃぐちゃに１つになって
安心する
夕陽とチャイムの頃には
頭を痛さにもたげながら
甲高く叫んで目を瞑って
とりあえずテレビをつける
とどのつまり
重大な決断でも破るんだろう？
そうやって誠実なフリしてさ
悔やみながらであれど
もう君を思い出せなんだ
苦が苦を苦へ迫るようなものだよな
倦怠と中二は逢ってるけど、
片方はすぐ消えちゃう
書いても無いしね
直方体が揺れると
ぐちゃぐちゃなものが
ぐちゃぐちゃに１つになって
絶望する
14時46分18秒には
頭を痛さにもたげながら
目頭熱くなって
嘆いて
とりあえずテレビを落とす
いいよな
小説の中にいる君達は 正直だ
綺麗だ 理想的だ
そうなりたいと思うけど
そうなりたいとさえ思わない
いいよな
仲間って、迷惑考えず 正直に
誰も笑わないようなことで
笑い合えるよな
そうなりたいとさえ思わない
｢もう疲れたよ｣って
ぐちゃぐちゃなものが
一息に溢れ出して
発熱する
雨が上がって
晴れた空
色とりどりな
夕焼けを
同じ服を着た
あなたと見よう
邪魔するものは
何もない
あなたと一緒に
帰る道
あなたの話を
聞きながら
夜になっていく
その空の
色が消えたら手を繋ごうよ
離れ離れに
ならないように
そんなことが
できたらいいのに
それはもうきっと
できやしない
繋いでいてよ
私の手を強く
行かないでよ
近くて遠い
あの場所に
送り出すしかないけれど
いつでも帰ってきて
いいからね
痛いのはイヤなの
苦いのもダメなの
甘いだけでいいよ
甘ったれでいいよ
わたしを見る瞳も
嫌味言うその唇も
潰してあげようか
ピンクとムラサキ
捩じ込んだ乳白色
舐めたら塩っぱい
やっぱり大キライ
進むのもいいけど
たまには立ち止まってね
未来を見るのも大事だけど
過去を振り返るのも悪くない
忘れないで あの日を
置いてかないで 僕の思い出を
捨てないで 君の夢を