君も僕も なにもかも亡くなったんだ
想いでなんて たらりらと
自分の気持ちもあなたの気持ちも
どこか遠くに逝ってしまったんだ
この世はおそらく
何もかも無駄か
何一つ無駄ではないか
そのどちらかだ
君にとってはどうだろうか
僕にとってはどうだろうか
どちらだとしても
右と左くらいの違いでしかなく
つまりほとんど同じことだ
価値を求めてはいけない
意味を願ってはいけない
君は君でしかなく
僕は僕でしかない
ひたすらに
透明に
真っ直ぐに
曲がりくねった人間のままでいこう
昼間はなんの変哲もなかった
寝室は今や 突発性痛覚中毒症患者の病室
どうやらその異常は 彼らにとっては正常そのもの
締め付けられる胸の痛みだって もはや快感そのもの
太陽が昇る間は まともなフリ
でも 腕にある奇妙な痣は誤魔化せない
赤ボールペンも輪ゴムも 代わりにはならないようで
さあどうしましょうねなんて 彼には他人事
月が出始めれば 高揚感もひとしおだそうで
病室は今や 慢性的感覚異常症候群患者の住処
なにやらこの病気は 彼女らにとっては個性そのもの
異常というレッテルだって もはや勲章そのもの
太陽が沈むまでは 普通を装う
でも どうしても歪な痣は隠しきれない
カウンセリングは絆創膏にもなりやしない
ICUすらお手上げで 為す術もなく
さあどうしましょうねなんて 彼女には他人事
もう ほっといてくれねぇかな
俺はこれで幸せなんだ これが俺の幸せなんだ
もう 余計な世話はいらねぇんだ
アンタらの言う幸せにはうんざりさ
嗚呼 このささくれた心にも 優しく包帯を巻いてくれれば
あとはなんでもいいの
嗚呼 そんなことは覚えてないの
このごろのあたしは忘れっぽいのだから
今日もまた夜が寄り添ってきて 灯りを消して 目は閉じないで
病みと戯れたいのに 邪魔をするな 馬鹿にしないでよ
生きている悦びに浸りたいだけだ
これをしないでどうやって生きていることを証明すればいいんだ
虚しく淋しい心を満たしたいだけなの
だったらほかにどうやって心を満たすの? あなたが満たしてくれるの?
どうしてわからないのだろう? どうしてわかり合えないのだろう?
大きなステージで
貴方が音を掻き鳴らし
時代を連れてく
みんなの時間を奪ってく
最高の音で、声で
この世界の何もかもを
魅了するんだ
色んな方々に便乗して…
ポエムを書いてほしいタイトルを募集します!
正直、レスこない予感がしますが…
レスしていただいたものは、時間はかかるかもしれませんが全てポエムにします!
ご協力よろしくお願いします!!
「ねぇ先生、見て!!新入生。」
私は新入生を指差して、先生の方を向く。
『今日は、制服の採寸の日だ。』
「へぇー。もうそんな季節か……。」
『なんだ?その言い方。不満か?』
「そりゃそうでしょ!先生が他の人と仲良くなったらどうするの!?」
『そんな事気にしてるのか(笑)?』
先生は笑いながら、私の頭をぽんとする。
「そりゃ気にするでしょ!!!」
『君は私の性格を知っているだろう(笑)?』
「えぇ。でも、本当は先生、凄く優しいって事も知ってる。悪いとこだけじゃないでしょ?」
『だが私は、他の人とは仲良くする気はない。君は私の格言を知っているだろう?』
「尊敬してくれる人を尊敬するだけ。でしょ?」
『君は私を尊敬してくれているが、他の生徒はどうだ?新入生もきっと同じだ。』
「でも私は違う。それって、新入生の中にもそういう人がいるかもしれないって事だよ?」
『私の噂は悪いものばかりだ。仲良くする生徒はいないさ。』
「も〜!先生ってばマイナス思考すぎ!!!!先生、凄く良い人なんだから、もうちょっと自信持てばいいのに!」
『私は自信満々だぞ!』
「も〜、そういう意味じゃないってば!!」
『自信満々だからこそ、個人主義を貫き通しているのだ(笑)。』
先生は悪戯っ子のように笑う。
「私もそうだけどさ(笑)。先生、他の人と仲良くなってもいいから、この時間だけは変えないでね。」
『あぁ。もちろん。心配するな(笑)。』
「先生、ほんとうは優しいから(笑)。」
『私にとっても、君と喋る時間は大切だ(笑)。』
「ありがとう(笑)。」
私達は微笑みながらニヤニヤお互いを見つめた。
笑いが収まった頃には、新入生は見えなくなっていた。
10 9 8 7 6 5 …
カウントダウン
刻一刻と
3 2 1 …… !?!?
声すら出ない
ぺこり一礼
まるで何もなかったように
いつもの背中見送るだけなので
あの日 あの時 あの場所で
君が何を感じたか
君はもう覚えていないかもしれないけれど
あの日 あの時 あの場所で
君と作ったあの思い出
僕はきっと忘れない
ずっと君に言えなかった
そしてきっとこれからも
だからずっとこの記憶
いつか眠りにつく日まで
変わらないものが欲しかった。
君は変わらないと
無条件に信じ込んでいた。
「変わらないもの」なんて幻だったんだ。
まるでそれは後味の悪いあの日の夢のようだった。
あの日のように夢であってほしかった。