踊り場でタバコを蒸している
コーヒーを片手に 神様は案外そんな感じ
「こんばんわ」
『こんばんわ』
飛行機の点滅を見つめながら
何か音楽も聴いている 自分に浸ってる
『欲張りすぎだろ』
何か独り言も言っている 案外こんな感じ
「先生っ!!!」
私は先生を見つけたので駆け出し、後ろからハグをして捕まえる。
『なんだ?珍しい捕まえ方をするな?』
先生は顔だけをこちらにむける。
「まぁここ、誰も来ないしいいかなって(笑)。」
私が手を離すと、先生は私の正面に立つ。
『君の挨拶は不思議だからな(笑)。』
「他の地域では、ハグとかキスは挨拶でしょ??私なりの挨拶はこれだから(笑)。」
『君は本当に不思議だ(笑)。』
「まぁこれ、いつもは男の人にはしない挨拶なんだけどさ、今日は先生にお願いがあってさ。」
『お願い?』
「うん。絶対に断らないって約束できる??」
『どんなお願いなんだ?』
「先に約束して!!」
『あぁ。わかったよ。約束する。』
「ありがと(笑)。」
『ほら、お願いは??』
「今度はさ、後ろじゃなくて、前からハグして?」
『前?』
「そう、普通のハグ。」
『いいよ。』
「え?いいの?」
『いや、君が断るなと言ったのだろう(笑)?』
「確かに(笑)。じゃあ、ハグしていい??」
先生は両腕を広げ、私は先生の胸の中に飛び込む。
『何かあったんだろう?』
「私のハグはね、私に気づいてほしくてするの。」
『気づいてほしくて?』
「存在をわかってほしいっていうかさ。温もりを感じたいというかさ。まぁ、いろいろあるのよ。」
先生は少しギュッとする。
『ほら、温かいだろ?』
「うん、あったいね。生きてるって感じ(笑)。」
私は笑うと、先生から離れる。
「いや〜、久しぶりにガチのハグしたわ〜(笑)。」
『君の“ガチ”のハグはこれなんだな(笑)。』
「私、このハグは嫌いな人にはしないから(笑)。」
『君は本当に不思議だな(笑)。』
私のハグはすべての人には受け入れてもらえない挨拶だ。
それ故に先生のぬくもりは嬉しかった。
私達はいつもの窓へ行き、雑談を楽しんだ。
思い返せば早かったなんて嘘だよ
たくさん、抱えきれないほどたくさん
泣いて
泣いて
嫌って
うざがって
苦しんで
苦しんで
呼んで
笑って
叫んで
走って
泳いで
泳いで、、、、、
ばいばい、ばいばい
覚えててなんて言わないから
思い出してよ、はるのよるに
そんなこともあったかもしれないと
8時の街角 人々は急ぎ
次々と消えてゆく店の灯り
宵闇に一人 取り残されぬように
彼女は家路をたどるの
TAXI DRIVER 見て見ぬふり
ガラスに額をぶつけ
やさぐれた女のフリしても
散らかった部屋と破れたポスター
夢の欠片(かけら)を拾うたび
傷つく心を癒せるのは
これしかないと云い聞かせて
DAY DREAMER ボトル開けて
ソファに横たわれば
あなたがまだいる気がするの
生まれては消える泡のように
歓びも哀しみも Ah... .. .
煌めいてはすぐ弾けてゆくわ
KITCHEN DRUNKER ボトル空けて
酔い潰れてしまえば
朝はやってくる 知らぬ顔で