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〜二人の秘密〜長文なので時間があるときに読んでくださると嬉しいです。

「先生っ!!!」
私は先生を見つけたので駆け出し、後ろからハグをして捕まえる。
『なんだ?珍しい捕まえ方をするな?』
先生は顔だけをこちらにむける。

「まぁここ、誰も来ないしいいかなって(笑)。」
私が手を離すと、先生は私の正面に立つ。
『君の挨拶は不思議だからな(笑)。』
「他の地域では、ハグとかキスは挨拶でしょ??私なりの挨拶はこれだから(笑)。」
『君は本当に不思議だ(笑)。』

「まぁこれ、いつもは男の人にはしない挨拶なんだけどさ、今日は先生にお願いがあってさ。」
『お願い?』
「うん。絶対に断らないって約束できる??」
『どんなお願いなんだ?』
「先に約束して!!」
『あぁ。わかったよ。約束する。』
「ありがと(笑)。」
『ほら、お願いは??』
「今度はさ、後ろじゃなくて、前からハグして?」
『前?』
「そう、普通のハグ。」
『いいよ。』
「え?いいの?」
『いや、君が断るなと言ったのだろう(笑)?』
「確かに(笑)。じゃあ、ハグしていい??」
先生は両腕を広げ、私は先生の胸の中に飛び込む。

『何かあったんだろう?』
「私のハグはね、私に気づいてほしくてするの。」
『気づいてほしくて?』
「存在をわかってほしいっていうかさ。温もりを感じたいというかさ。まぁ、いろいろあるのよ。」
先生は少しギュッとする。
『ほら、温かいだろ?』
「うん、あったいね。生きてるって感じ(笑)。」
私は笑うと、先生から離れる。

「いや〜、久しぶりにガチのハグしたわ〜(笑)。」
『君の“ガチ”のハグはこれなんだな(笑)。』
「私、このハグは嫌いな人にはしないから(笑)。」
『君は本当に不思議だな(笑)。』

私のハグはすべての人には受け入れてもらえない挨拶だ。
それ故に先生のぬくもりは嬉しかった。
私達はいつもの窓へ行き、雑談を楽しんだ。

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