京都に旅行へ行った
恋人でもないきみと
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ふたりきりの時間は
静かにながれてゆく
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ぼくらあくまで友人
ずっとそれでいっか
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そう言えるほどぼく
もう子供じゃないよ
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頬張る八ツ橋が口に
まだ残るうちに接吻
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羞恥心は餡子で溶け
甘さはニッキで抑え
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驚いたきみの瞳孔は
ブラックホールかな
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ぼくには解らぬ領域
そんな世界が愛しい
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無意識に握った両手
今夜はもう解かない
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京都にぼくときみと
ブラックホールだけ
褪せないその群青を
何度も確かめるように
皆んな、抱え込んだ涙に照らして
また何か見失わないで。
褪せないその群青を
何度も確かめるように
変わらないことを願い始めたって
いつか変わってるから。
うまくいかない日々を呪う
運のない己の人生を淘汰し
ことばに残して心に刻んで
いつか報われる日を信じて
涙をこぼすのはベッドだけ
味のしない冷凍食品食べて
わたしの気持ちも冷凍保存
いっそ真っ白カーディガン
赤く紅く染めてしまいたい
いつか、恥ずかしがらずに手を繋げる日が来るのかな
相手はいつでも繋げることができるらしい
羨ましいよ
私は恥ずかしくて未だに出来ないんだから
カレカノらしい話とかもしてみたいけど、緊張しすぎて相手は言ってくれるのに私が拒否しちゃう
いつかはホントのカレカノになれるかな
悲しいこともあった。
辛いこともあった。
死にたいと思ったことも。
でも言わなかった。
君まで巻き込みたくないと思っていた。
あの時までは。
君といるといつも楽しかった。
君といると幸せだった。
君を悲しませたくないと思った。
あの時までは。