京都に旅行へ行った
恋人でもないきみと
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ふたりきりの時間は
静かにながれてゆく
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ぼくらあくまで友人
ずっとそれでいっか
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そう言えるほどぼく
もう子供じゃないよ
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頬張る八ツ橋が口に
まだ残るうちに接吻
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羞恥心は餡子で溶け
甘さはニッキで抑え
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驚いたきみの瞳孔は
ブラックホールかな
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ぼくには解らぬ領域
そんな世界が愛しい
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無意識に握った両手
今夜はもう解かない
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京都にぼくときみと
ブラックホールだけ