わたしは右腕を掻き毟って
心身を必死に落ち着かせて
今をずっと生きてるんだよ
戻れない過去を振りかえり
起こらない未来に思い馳せ
泣きながらでも生きてんの
カチカチカチリチリリ
火を点けてはすぐ消す
料理のためではなくて
まして火遊びでもない
ただ燃えたらいいのに
そう思っちゃっただけ
きみとのすべての記憶
ウシガエルに似てるね
カチカチカチリチリリ
何度聴いても解らない
きみの感性が好きだよ
きっかけが文学なら
さよならは哲学か
溜め息の音楽に詞をつけて
気が済むまで唄えばいい
そっちはそんなでもないのかな
こっちはこんなに水彩だ
なんで君は全部嫌いなの?
お願い好きなことを教えて欲しい
消えないように教えて欲しい
この手は君の頭を優しく撫でた手
この手は君を汚してしまった手
この手は君と手を繋いだ手
この手は不甲斐なく君を傷つけた手
この目は君の隅々まで知っている目
この目は君の澱みだって知っている目
この目は3個目が無かったって
嘘なんて吐きやしない僕の目
無実の罪を何度も犯した僕が
ここにいる意味なんてないのさ
君を抱きしめる価値なんて僕には無くて
指を刺されて笑われるくらいなら
いいよ、もう
このツギハギだらけの心臓を
半分だけ君にあげる
この最低で吐きそうな脳みそ
抉り出して、握り潰してしまえ
2度と生きていけなくなるほどの
悲しみを5度、6度と味わって
それでも生きたいと思うなら
いいじゃない
人間みたいじゃん
いつか見たのは嘘だったのかな
結局僕は幻を本当のことのように
感動して見ていたんだ
考えすぎて
想像しすぎて
やっと行動に移して
期待した反応が返ってこなくて
病んで
闇に落ちて
だからさ、
やめなって言ってんじゃん
空から見えるあの星は
瞬く間に旅立っていく
ひらひらと揺れる桜には
一筋の夜を添えよう
夕日を背に飛び交う鳥は
瞬く間に旅立っていく
優しさ溢れたその涙
僕の世界をまた彩った
バリーン…
自分が壊れた瞬間だった。
割れた鏡に自分の血が流れている。
そしてその鏡に写る君。
「君は誰だ?」