白雪姫はリンゴを何も使わずそのまま食べたんだ
みんなはナイフで切って食べている
眠る僕を夢で慰める
また行こうよマヌケな世界へ
行き方は楽しい時は忘れ、疲れたら思い出す
夢で眠れない日もあるね
機械だってずっと使い続ければ壊れちゃうから
スマホの充電だって切れちゃうから
人間だってちゃんと休まなきゃね
カタイ葉っぱは私を突き刺す
やわらかい葉っぱは私を包み込む
普通の葉っぱは…
普通の葉っぱは何も感じない
普通の葉っぱは私を救う
普通の葉っぱは私を殺す
当日。
「おはよう」
「おはよう」
「今日はね、○○パークへ行きたいと思います」
「お~」
○○パークは小さい頃何度か行ったことがあるはずだ。中学生になった頃から行っていない。地元では有名な遊園地だ。
「わ~い!久しぶりだ~!」
ミクは子供なりに騒いでいる。
ミクに振り回され1日が終わった。
「楽しかったね」
「うん」
「ヒロって好きな子とかいないの~?」
冗談ぽく言ってきた。
「いないな」
「そっかぁ」
足を見つめた。
「…良かったら、私と付き合ってくれない?」
「お、え、あ、え、う、ん、あ、え、え、え、」
俺は全知全能になりたいと思っている。
そりゃ、今はまだ未完成だ。
全てのことを知り、全てのことを行えることを言うが少し欠けているところがあるのだ。
それは「女子」だ…。
「女子」は本当に分からん。すごく仲が良いと思ったらびっくりするほど陰口を言っていたり…謎だ。
俺はこの世で1番怖いのは「女子」だと思う。
とにかく「女子」にはかなわんのだ。
この17年間、俺は恋人ができたことはない。
幼稚園のとき、ある事件で「女子」がトラウマになり好きになったことはない。恐怖。もちろんそれを言ったことはないが告白をされたこともないので今のところ安全だ。
「ねぇ」
「え、ん?」
「明日、遊ぼうよ」
「明日?いいよ」
ミクだ。ミクは一応幼なじみだから普通に接している。
遊ぶなんて1週間ぶりだ。
あなたから連絡が来なくなってから
今日でちょうど一週間
僕をいつまで放置させとく気ですか
呼びかけたらうざがられるかも
しつこくて面倒に思われるかも
いろいろ考えすぎて結局心の中にしまいます
でも心は寂しすぎて
いまにも死んでしまいそうです
僕はウサギだって知ってるよね?
寂しいと死んじゃうんだよ
もうこれ以上寂しい思いさせないで
あなたからの連絡待っています
もう一年ほど会話をしていない
そんなヒトを好きでいていいの
そのヒトのどこが好きなんだい
全部!とにかく大好き!なんて
曖昧模糊なことばで濁さないで
意地になっちゃってるのかしら
自身を否定したくないんだろう
たくさんの質問をぶつけたって
結局は全部!とにかく大好き!
案外好きってそんなもんだから