「ふ〜。」
私はいつもの窓辺につくとため息を1つつく。
『なんだ?やっとここに来たと思ったらため息か?
……大丈夫か?』
先生は隣に座ると、少し首を傾ける。
「全部はてなつけて聞かないでよ(笑)。」
『心配してるんだろ?』
「わかってるよ(笑)。ありがと先生。あっ、でも聞くのは1つずつ。」
『そこは曲げないんだな(笑)。』
「そりゃそうよ。1つずつ答えを返したいでしょ?」
『君らしいな。』
「でしょう(笑)?」
私は少しイタズラに笑う。
『…はぁ〜。』
「ん?……何?」
『君は可愛いのにもったいない。』
「どうしたの?急に。」
『急じゃない。もっと笑え。可愛い顔が台無しだ!』
先生は頬をプニッとする。
「ねぇ、ため息からのそれは恥ずかしい…。」
私は頬を膨らませて、怒ったポーズをする。
『そのありのままの顔がいいんだよ(笑)。』
先生は面白がっているように笑うと、いつものように頭をポンとする。
「もう!からかわないでっ!面白がらない!!」
『あははは(笑)。あー、苦しい(笑)。君は本当に可愛い顔をするな(笑)。』
「ね〜、そろそろ笑い止みなさい!!」
『笑うと楽しくなったろ(笑)?何かあるんなら必ず相談すること。いいな(笑)?』
先生はさっきの面白がった笑いとは違う笑顔を見せる。
「何回も聞いてるよ(笑)。ありがとう。…何か先生にハメられた気がするな〜(笑)。」
『ほらほら、話したい事があるなら話せ(笑)。』
「今はいいよ(笑)。ほら、見て。アルが来た。アルもここに来るの久しぶりなんだからもてなさないと(笑)。」
やっと3人揃ったこの廊下で、
当たり前の日々を再開した。
もてない
自分
モテない
女子に
もてない
自分
持てない
自信が
どうやっても
もてない
とにかく
もてない
周りに浮くのが怖い
自分
もてない
自分
部屋に独り帳に踞り夜明けを待っている
欠けた満月を癒す様に気休めに両手で覆う
海底に沈澱してる丸いのがまるで君みたいだ
語るとて君と僕は違う 淋しさも僕が覆う
きょうも
むねが
どきどき、するけれど
きょうのは
ちょっと
いやな感覚ね
いたいよ
きっと僕ら通じてるって
縋ってると時々だめになりそうだ
糸は
貪欲じゃ駄目と
教えてくれたでしょうが
そもそもマボロシダッタネエなんて
いいたくないから
おねがいよ
私
まだ貴方の心を知らないのよ