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ボイス

『君のボイスを聴かせてよ。』
「“声”じゃ駄目なんですか?」
『君の本当の声、心の声であるボイスが聴きたいんです。』
「どういうことですか?」
『きっと今はわからないでしょう。今にわかるようになりますよ。』
「私、ボイスはよくわかりません。でも、届けたいけど届けられていない言葉はたくさんあります。」
『そう。それを、1つずつゆっくり口に出してくださいね。私はついていますから。』
「…………キミノボイス…………。」

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君の声が
聞きたい。



この瞬間を

共に過ごしたい。

同じ気持ちになりたい。


君の声が聞きたい。

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「好きだよ。」


届かないけど、
たまに声に出してみる。
届かないから、
すごく寂しくなる。



寂しいけど、
叶わないけど、

"あなたのことを好きになったということ"は
"幸せなこと"だから。

届かないけど、
声に出てしまうよ。

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"くろハル"

「あ!おはよう!!」
「おはよう!久しぶり!!」
友達と久しぶりに会った。少し変わったような、変わってないような。
「すごかったよね」
「うん。本当にすごかった…」
「え、何してた?」
「えっと、漫画読んだりアニメ観たりとか」
「へぇ~。めっちゃ有効に使ってるね~。私推しの動画とかばっか観てた」
「お~。シュン君か」
「あたり」
みんなこんな話をずっと続けている。
今日はいつもより早く来てるからまだまだ時間はある。
先生が入ってきてからも話し続けた。

今年の春は伝説の春となった。
くろハル。

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笑う君の顔を曇らせてしまった僕は雲。
君を泣かせてしまった僕は雲。
虹が輝くための土台の僕は雲。

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"くろハル"

今年の春は黒かった。
桜は咲かず、蝶々は現れず。
街に人は出ず、みな家の中。
私は部屋にこもって漫画やらアニメやらを見ていた。
他の人もそうだろう。
みな各々のやりたいことをやっていたはず。
熊は冬に冬眠する。
人は春に春眠する。
だから誰も3月下旬から5月上旬までの街の様子をしらない。
テレビ番組も放送されず。
そしてそれが終わり、人々はこれを「くろハル」と名付けた。

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貴方が想っている "君" に、なりたい。

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見つからない

空を見上げても
街灯のせいで星が見えない
でも確かに星は存在する

小さな音を聞こうとしても
ノイズのせいで何も聞こえない
でも確かに音が存在する

大丈夫?と聞いてみても
大丈夫って言う君がいる
でも君の心は悲鳴をあげてるよ