夏の風は湿気を含み 時としてものにまとわりつく でも風鈴の音は それを引き裂くかのように透き通る 陶器の音かな、ガラスの音かな、 その涼しさは風のように速く広がり その余韻は鈴のように幻想的 その発音は華のように凛として その姿は山のように荘厳で 僕はあの人とこの山の元で 一緒に風の音を聞きたい あなたで包まれていたい