私の中で
ナニカがもやもやしている
それは 私の中で
感情として表すこともできず
行動として何かをするわけでもなく
ただ私の中にいる
それは
もちろん実態はなくて
触れられるものでも
見えるものでもない
どうしようもなく
もやもやしたそのナニカが
そこにあるだけ
消えることはない
でも なんとなくないと落ち着かなくて
もどかしい気持ちになる
夜十時。
布団の中。
耳にはイヤホン。
手にはウォークマン。
FMラジオのボタンを押す。
「〇月×日...」。
そこから一日が始まる。
心の中が重い。
何も入れてないのにな。
何が入ってるのかな。
なんでなんだろう。
変な気持ち。
しんどいな。
心の中の変な気持ち。
そのうちそれが希望に
変わることを願って。
君を見かけた
最後に見たのは2ヶ月前
その間に何回か電話したね
長電話の度に楽しくて苦しくて
君は見えないのに声の記憶だけが積もるんだ
君を見かけた
何も変わっていなかった
無性に懐かしかった
3歩歩けば届くのにその距離は永遠だ
本当はもっと話したくて
この距離を永遠のまま消したくないのに
嫌われたくない僕は
時々電話することしかできない
桜が咲く頃に
笑えますように
君と別れたこの日より
曖昧な「出逢いの日」を覚えていよう。
最後に見た君の涙より
初めて君と笑った日を思い出そう。
後悔などないはずがなく
取り返しのつかないことも山ほど。
最後に見た表情は
最後に伝えた言葉は
最後に行った場所は
最後にあげたプレゼントは
と。
まあ、それはまた別の話。
カクテルパーティー効果とは
人間が自分の欲しい情報を優先的に聞き取る現象のこと
だからかな…たまにどこからか優しい言葉が聞こえる…
誰なの?教えてよ
味方がいるって教えてよ
目に見える言葉はみんな汚い
肌に触れる言葉はみんな冷たい
口をついた言葉くらいって願えば
うんざりするだけだから…
指先でもいいの、その暖かい風に触れたいの
そう思って空を見上げた
あぁ…青い…
雲もみんな暖かい
もう一度聞かせてよ、空の声を
空だけは味方だって騙してよ