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眠り姫。

明日が来るのが怖くなって
眠れない私は『昨日』に取り残される。

いっそのこと眠り姫になれたらな。
そう思いながら今日もしょうがないなと眠りにつく。

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二人。

名前を下さい

こんな僕でも
生きているから

どうか僕を具体化する為に
名前を下さい

存在を下さい

こんな私でも
名前はあるから

どうか私を世界に定着させる為に
存在を下さい

こんな僕が

こんな私が

君と出逢って

貴方と出逢った

名前がある君と

存在のある貴方

二人重なって

互いが互いの一人となる



二人。

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誰か私に名前をつけて。

時間はあっという間に過ぎていく。
一粒の水が川から海に流れて
いつか消えてしまうように。

流れた月日が戻らないように
過去にはきっと戻れない。

蒸発した水が雨となり川になるように
月日はそうなれない。

だから僕は
『ありがとう』
『さようなら』
2つの言葉をたくさん伝えようと思う。

ありがとうは
君に感謝を伝える言葉だから。
さようならはきっと
悲しい言葉じゃないはずだから。


誰か私に名前をつけて。

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恋心

今更な理由が思いつかないから
どうにも出来ずに心を待つ

複雑だからいいのよと
私がわらっているけど。

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夜空を見上げて

空をみた
暗くて 静かな夜だった

大きくて でも欠けている月
ビーズのように 小さいけど
一生懸命光っている 星たち

私は 夜空を見上げることが好きだった
でも いつの日か見上げなくなった
こうして静かな夜に見上げてみるのは
いいものだ

欠けている月のように
完璧じゃなくていい
一生懸命 光っている星たちのように
諦めなければ

明日も少し、頑張ってみようかな って 
思える気がする

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忘れられないこと

言葉にならない事を

ぐだぐたと書き連ねたあと

そっとペンを置いて

ぷつりと切れた操り人形のように

ばったりと机に突っ伏した

そのひんやりとした感覚を頼りに

貴方のことを忘れられたらと

感傷に浸る夕暮れ

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幸せにならない微笑み

そんなに優しく笑いかけないで
あとで辛くなるだけ
わかってるのにね
嬉しいと思ってしまう

私だけにあなたの言葉をくださいなんて
言えないから
微笑みだけをしまっておくの

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「群れることは得意でなくてよ。」

にゃんこが脳裏をよぎる
おひとり様のあたし
君は近くにいるのに
背筋を張る

心をほどいて
なにか委ねれば、
きっとバランスがとれるのに

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54文字の物語

保育園での一コマ。保育士は、子供に向かい歌った。「幸せなら手をたたこう♪」園には沈黙と静寂が訪れた。

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嫉妬の権利

私はもう何かを好きになることはないだろう
彼が目の前であの子とあんなことをするなんて

私の何がダメだったの?
私はきちんとあなたを愛してた
あなたの心のドアを何度もノックした
けどあなたはあの子という鍵でドアを閉じたまま

やっとあなたがこじ開けたのは天の扉
扉から差し込む光は
私から義務と権利を奪っていった

「あなたを愛する義務」
「あの子に嫉妬する権利」

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あさ

ポニーテールをいつもより高く結んだって
誰かがいきなり私のことを好きになったり
無理して笑ったって
誰かの心をはっとさせたり
そんなことは私にはきっと出来ないけれど
あなたを笑わせられるなら
いつもより可愛くなれるよ
おかしなことだってできちゃうよ
勝手にとくとくと騒ぎ出す心臓を
止める必要も感じないくらい
あなたのためなら
わたしのためなら
なんだってできる