どれだけ抽象的にこの想いを表そうとしても
結局頭の中に現れるのは君ばっかりで
具体例をかざしながら表した想いは
「好き」以外のナニモノでもなかった。
終、の文字に丸をつけて
言葉のおわりに心を和ませる
じゃあ次は何を書こうかなって
頭の中をぐるぐる巡らせるの
そのエクスクラメーションが
杞憂だけにかなしいな
ちゃんと休めてるかな
「明日は会っちゃだめだよ。
元気になったらまた会おう。」
サイダー片耳に注ぎ込んでコポコポ言わせてるから
そっちから見てほしい気がしなくもないんだ
ああ、
会うことしか考えてねーーーーっっっっ
言葉が飛び交う教室
言葉はカラフルに染まって
僕にはその見えない色が分かる
教室の机が小さかった頃
言葉はすべてひらがなで
春風のような色をして
体と心は柔らかく優しかった
机が大きくなった頃
難しい漢字が交じった
春風は去ってしまって
それでも美しかった色
体と心は丸くはないけれど明るかった
ランドセルが消えた頃
言葉は少なくなった
みんな俯いて淡い光を顔に浴びる
縮こまって指だけ器用に動かして
たまに言葉が飛び出したと思えば
濁り切って汚れ切った色
体と心は鋭いナイフだった
なぜこうなってしまったの
僕の視界は鈍色
僕の心は爆弾
これがみんなの意思なの
悲しいのに涙が流れない。
悲しくないのに涙が流れる。
なんでなんだろう。
暴れたいぐらい怒ってるのに動かない。
少し気に障るぐらいなのに激怒してしまう。
なんでなんだろう。
面白過ぎるのに笑えてこない。
面白くないのに笑ってしまう。
なんでなんだろう。
肝心な時にその言葉が発せられない。
他愛もない会話ができる。
なんでなんだろう。
大きなことでビックリしない。
わかっているのにビックリしてしまう。
なんでなんだろう
こころとからだが一致しない。
なんで?どうして?
そんな矛盾だらけの世界で
今日もゆっくりと走る。
世界が寄ってたかって殺した君の正義を
今、確かにあったかい僕の血液で掬い上げる
今も好きなのかすらわからない
この気持ちの行方もわからない
このままでもいいのかな
君を見るとドキドキして
目が合うと体温が上がって
話しかけられると嬉しくなる
そんなことももうないのかな
ルールより大切なものを守れる人に
憧れているんでしょ?
自分を貫きつつ笑えるあの人が
心底羨ましいんでしょ?
私が貴方に紡ぎたい言葉は
貴方の為になるんでしょうか?
「夜はちゃんと寝てほしい」
そんなことを私の分際で考えている
貴方の頭を撫でられるくらいの言葉を
私は持てるのだろうか
貴方は笑うのだろうか
いつも通りみたいな表情をさせたくないから
少し考えさせて