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暗がりからふと見つけた路地の向こうに流れる清廉な風と暖かな陽光
誰も気づかない糸というのはかくも透明で滑らかで
手に蟠ったそれはくすぐったくて愛おしくて
だから独り占めしたっていいでしょ?

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いそがしい

笑ったり
泣いたり

お仕事。
お仕事。
今日もお仕事。

笑ったり
泣いたり

忙しい人

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蝶の舞と雷雨

目が覚めていつもより
早く駅に着くとばった
りと私は想い人に会っ
た。気まずかったが、
懐かしかった。
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目が覚めたら布団の上
だった。時計は9時を
指していた。急いで支
度をして家を出た。  39

起きたら家の布団の上
だった。       14

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入り相

まるで魔法のようなこの時間。
あなたと私が交わる時間。
私の大好きな時間。
短い時間…。

輝くあなたが溶けていく。
嗚呼そうよね。
私の影が強すぎるのね。
必死に雲の上に逃げても無駄よ。
私はやっぱり、あなたを溶かしてしまうから。
大丈夫よ。
消えゆくあなたも、綺麗だわ。

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どくはく

軽やかに踊るあのこたち
あたしは独りで絡み付く
擦り切れるほど思い出したい貴方の
面影さえも薄らいで
空を切って沈み込む

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表せず

永遠は無理かもしれない
けど、出来る限り
この命がある限り
貴方を愛します

やっぱり言葉にすると、なんだかな

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「私」

何よりも、素晴らしい名作は
天才が作った物語ではなく
自分が今歩んで居る人生だ

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休日

124ページ、と記憶して 薬缶の火をとめる