彼女に話しかける僕
彼と話す私
あの人と一緒にいる自分
どれも自分だけど、心持ちが全然違かったりする
自分は自分のままでしか無かった
いつからか自分は“役者”だったのだろうか、
それとも…?
いつのまに、1年が経ったんだろう
もうおとなだねって君に言ったあの日から
20歳の君に会ったのは
出会ってから1番少なかったと思う
君がおとなになって
私はまだこどもで
君を待たせてばかりだ
でも私は
君が大好きだ
世界の誰よりも君といる時間が大好き
どこに行くか何をするか
ぐるぐる迷いながら
君と笑うのが私のいちばんのしあわせ
同じ目線でいた
と、思っていた
いや、それは別に
間違いではなかった
でも冬が来て
ふと目を上げる
この2ヶ月半だけ
何だかふわり、と
君が少しだけ
前にいるのが見えて
何だか不思議な気持ちになる
君が大人になって
僕も大人になって
あの頃とはどこか違う
でも決して変わらない
歩いていく君と
きっと僕も歩いている
ねぇねぇ、ほんとは知ってるよ
君が僕に興味ないことも。
君があの子を好きなことも。
僕の恋はいつだって一方通行で
君に届くことは多分、無いってことも。