ねぇ、僕は僕の何をわかっているの
本当は誰も傷つけたくない
傷つけられたくない
声を上げて怒って、泣いて、八つ当たりしたい
でも僕にそんな強さがないから
僕が弱いから
誰も守れないんだ
ねぇ、僕は誰なの?
ずっと、こころは泣いて謝り続けるのはどうして?
全部、全部僕が悪いんだ
僕の張り詰めたこころは、
僕にも、あいつらにもわからない。
分かりたくない、わかられたくない
「私は、いつも笑顔で、明るいのが、取り柄なんです(๑>◡<๑)」
全部本当で、全部が偽りなんだ
「私は醜い生き物なの、誰にも愛されないの」
それでも僕は知ってるよ
君の心がどれだけ綺麗で純粋か
「私は汚れているの、誰も愛することが出来ないの」
それでも僕は知ってるよ
君の瞳がどんな海よりも深くて透き通っているのか
「貴方の隣は私じゃダメなの、私とは住む世界も見えてる景色も違うんだもの」
それでも僕は君をこの世界の何よりも大切で、愛しているんだ
僕を拒まないで 僕を怖がらないで
世界がどれだけ美しいのか
海がどれだけ深いのか
花の香りを 風の心地よさを 陽光の温かさを
僕が全て叶えてあげる
「泣かないで」
アタシの親は、こんな人間だ。
アタシが病気でも、気に留めなかった。
治療費は請求書を見てお前に払う。
そう言ったが、今のところ全て実費だ。
そしてアタシが一番嫌いなのは、母親だ。
父親は、四月から手術を受ける。病気のため。
娘の心配より父親を優先し、そして
娘の心配より飼っている動物の心配をした。
そんな人間だ。
アタシは、思った。
あー、ほらね?
あんたが死んだら親は悲しいのよ?
って言ったのだーれ?
answer母親
でも病院があるたびにもういいんじゃない普通に
見えるから。金かかるし。
娘より金
ほーら、アンタは、偽善人間。
私の1番嫌いな人間。
隠してきた真実を
今更吐き出してどうするというのか
傷ついた記憶を
今更なぞってどうしたいというのか
騙した回数を
今更数えてどうしろというのか
今も、
私の心に棲みついている、
この僅かでツンとする、
痛みとも呼べない、
いわば悲鳴の様な。
心が揺らされて、
初めて、
気付いたこと。
甘くて、
苦くて、
離れたくて、
側にいてほしい。
熱くなって、
冷めそうで、
膨らんで、
萎みそうで。
色付いて、
色褪せて、
また還ってゆく、
そして還ってくる、
私の心へと。
それは今も、
私の心に棲む、
ツンとして、
脆くて、
輝いていて、
儚く散りそうな、
いわば幸せの欠片の様な。
何と形容しても、
具体化すれば、
やがて君の元に届いてしまう。
この想いを「恋」と呼ぶのは、
あまりに短く、軽くもある。
「愛」でも足りない、
この想いを、
悲鳴を、
幸せの欠片を、
君に拾ってもらえないだろうか。