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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 8.イービルウルフ ⑥

「じゃあ次の土曜日の2時、寿々谷公園に集合な」
忘れるなよ、と師郎は念を押す。
うん、分かったとわたしは返した。

それから約1週間後、寿々谷公園にて。
わたしは寿々谷公園の川沿いのエリアにいた。
「それで…”果たし状”を送ってきた子はどこにいるの?」
ネロ達と落ち合った所で、わたしは師郎に尋ねた。
「うーん、もう来てると思うんだけど」
アイツも部活で忙しくしてるし、と師郎は周囲を見渡す。
「さすがに来てないって事は…」
そう師郎が言いかけた所で、どこからか高笑いが聞こえた。
声が聞こえる方を見ると、土手に背の高い少女が立っている。
「ふっふっふ」
少女はわざとらしく笑うと、こちらに目を向けた。
「待たせたわね! アンタ達!」
そう言って少女は目を見開く。
しかしネロ達はのん気そうに、あー来た来たとか言うばかりだ。
「…思ったより反応が薄いわね」
「そりゃそうだ」
ぽかんとする少女に師郎は冷静に突っ込みを入れる。

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海と空とを分かつ境目が、白けて見えて一緒くた。

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友達以上恋人未満。

君のとなりにいる私はどんな風に見えてるのかな。
君の隣の素の私はどう見えてるの?
君には可愛いって言われたい。

私を撫でながら猫みたいって微笑む君がかわいくて
猫みたいって言われるのが嬉しくて。

なんでって?
だって君は猫が好きでしょう?