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いつものように先生が帰っていくと
職員室から机がなくなって
もう先生がいたことなんて忘れられちゃったのかな
みんなもう新しい出会いを待ちわびているのかな

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 8.イービルウルフ ⑪

「とりあえずはルール説明だな」
そう言って耀平はウィンドブレーカーのポケットから折り畳まれた紙切れを出して広げた。
「えーと、寿々谷公園の河川敷に2人が化けて隠れ、ターゲットにバレないように接近、バレずにターゲットの背中に所定の紙を貼り付けられた方が勝ちになる」
そしてこれが所定の紙な、と耀平はさっきとは別のポケットから取り出した紙を2枚、ヒラヒラさせる。
そして1枚ずつ師郎と稲荷さんに渡した。
「制限時間は1時間、3時になったらスタートな」
何か質問ある?と耀平は皆に尋ねた。
すかさずわたしは手を挙げる。
「聞きたい事がいくつかあるんだけど…」
はいどーぞ、と耀平はわたしに促した。
「まず1つ目なんだけど」
わたしは少し間を置いて聞いた。
「そもそもわたし達は何をするの?」
そう尋ねると、そう言えばその説明まだだったな、と師郎が呟く。
そう言えば、と耀平も言った。

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卒業。

今日で、
「中学生」の肩書きともさよなら。

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水面写し

歪んだ大気と揺れるみなも
その狭間に立って
至って普通を演じている
皺くちゃになった月が
輝くのを辞めないように
私もまだ、
ぎりぎりで自分を信じている

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うがい薬

喉の痛みに耐えかねて
うがい薬の強烈な匂いに耐えつつうがい
何でこんな匂いなんだ...とぼやきつつ
良くなることを願うばかり