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いつもありがとう

どうしようもない毎日に、ほんの少しの幸せを。
そんな場所です。ここは。

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見える人々 その④

宮城さんは門限があるからと帰ってしまった。私もそろそろ帰った方が良いだろうか。別にまた夜遅くになってから出掛ければ良いわけだし。
「それじゃあ今日のところは失礼します」
「うん、バイバイ。また夜にねー」
私の考えを見透かしたかのようなトモちゃんの言葉にびくっとしつつも部屋を出た。
相変わらず、このフロアは不気味な廃墟にしか見えない。階段まで向かうと、宮城さんがいた。
「あれ、宮城さん」
「ども、宮嵜さん。帰りご一緒させてください」
「あっはい」
彼女の家の方向が分からないから一緒に行って良いものか分からなかったけれども、それで良いと言うのならまあ良いのだろう。特に何か話すでも無く並んで歩き始める。
「……多分なんですが」
10分ほど無言で歩いて、周囲の人気が無い場所に入った辺りで、突然宮城さんが話し始めた。
「宮嵜さんの能力も、私のと似たようなものだと思うんですよね」
「あー、霊感みたいな」
「そうそう、霊感みたいな」
「でも、微妙に違う感じではあるっぽいんすよ。何て表現すればいいのかは分かりませんけど……」
「ふーむ……。こういうのは、場数を踏んで法則性を見つけてくのが一番なんですが……」
「場数を踏んで良いものなのか、かー……」
なるほど、悪霊の類と何度も出会うことになっても良くないだろう。
「そう。下手すりゃ死にます」
「えっ」
「私はこれまでに数度、結構な目に遭いました」
「わぁ」
「まあ幸いにも、宮嵜さんには私という推定そっくりさんがいますから。いつでも何でも話してください」
宮嵜さんは得意げにそう言ってくれた。
「そうですね、何かあったら頼らせてもらいます」
だから私も、そう答えた。

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machine human&human

何の気なしに街を歩いていたあの日に僕が出会ったのは、おびただしい血を浴びた少女だった。
その子は、服の裾を握りしめて言う。
「どうか、あの子を助けて...」
これが、彼・彼女らを匿うきっかけとなる出来事だった......。

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機械人間 感情の芽生え

何なんでしょう、この煮えたぎる思いハ
名前をつけるのも嫌なほどの激しい思いハ
ああ、そうカ そうだったのカ
これが「カンジョウ」と呼ばれるモノなのカ

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夢の不思議

今朝の夢にこの一年で亡くなった祖母が出てきた。
夢の中では、今も生きている愛犬は私の腕の中で亡くなってしまった。
きっと祖母は会いに来てくれたんだ。
目が覚めると、時計の針は午前2時過ぎを指している。

そうか、今日は私の誕生日だ。