今日も惰眠をむさぼる神に中指をたてる
いつもいつも大切な時には出てこないカミサマ
神は試練を与える?神は道具じゃない?
笑っちゃうね 聞き飽きたよそんな戯れ言
いちにのさん、で また明日
車輪は僕を追い越して
ちっさな小石に躓いてパンクした
ハンドルを包むように握っただけで
コイツの悔しさが痛いほどわかる気がした
セリフを忘れてあの頃15歳
アドリブでここまで来たんだ
この後なんて言えばいいんだっけ
この後何処に行けばいいんだっけ
優しさを忘れてあの頃15歳
何様顔でここまで来たんだ?
この後無理矢理幕を下ろしてもいいかな
駄目ならあの僕を舞台から降ろしてよ
でも今は蓋をして黙っていよう
誰にも後ろ指差されぬように
誰からも好かれる人でいるように
そして僕は大人になるんだ
大好きなあのこと
結ばれたって幸せになれそうにない
普通が違いすぎて会いたくなくて
笑うだけで簡単に傷が着く
寝たいのに惜しい夜のこと
寝たかった昼間のこと
何を言ったかも考えられない頭
自分だけ取り残されて子供なこと
みんなが崇めるあの子の隙が
私には見える
生活の隙間を見て活きてる
水に映すから俯いてる
宙にいる軌跡を眺めてる
無い未来に託して前を向く
可も不可もなくそこにいる私に
可も不可もなくそこで輝く貴方
どうしても合わせてみたかったの
私は昨日しんだ。
カメラには花を添えて
佇むアルバムに記憶を刻む。
残された時間はせっかちに
余った時間はマイペースに 使った生前のこと
後悔だらけの日々を織りなした。
汚れた布しかなかった。
チュウリップを植えて空と合わせる
最後の日。
春にとける。
私は昨日しんだ。
なのに、
神様はなんて残酷なんだろう。
記憶を隠された少女はまた明日を迎える。