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みんなちがって

乾いた世界に生まれた彼女にとっての「音」は
「形」であり「感覚」であり「響」ではなかった。

黒い世界に生まれた彼にとっての「光」は
「風」であり「熱」であり「明」ではなかった。

湿っていて混沌とした世界に生まれた人にとっては
「音」も「光」も、時に遮断したくなるものなのに。

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もう2度とこの手を離さないで!

私は小さい時 引っ越してきた男の子に恋をした。そしてお互い両思いとなり
おとなになったら結婚しよう!と話していた。 
でもその子は 遠くへ引っ越してしまった。
もうそれは 昔の話。

今は中学生 あの子は何をしているかわからない。
わかることは私が猫さんで あの子がクマくんという あだ名を付けたこと。
あの子はクマが好きで私は猫が好きだったからだ。
でもそんなことも もう忘れかけていた。

キーンコーンカーンコーン 学校の鐘がなる 今日は新しい子が来るらしい。
誰なんだろう仲良くなれるといいな。 
今日は新しい子が来ます。みんなで迎えてあげましょう!
その子を見たとき一瞬で頭が真っ白になった。 
クマくんだったからだ。 なんでいるの? こっちに帰ってきたの? 会いたかったよ?
問い詰めたかった。でもクマの周りは生徒だらけで聞けなかった。
帰りになって急いで聞いてみた。 クマ…くん…だよね?? 
近所に住んでて仲良かったんだけど覚えてない??
は?あんただれ??
え??
俺あんたのこと知らねえ。 
クマくんは小声で あいつら いなくなったら言って? と言った
覚えてたんだクマくん!!良かった。 でもなんで??ここで話しちゃだめなの??

その後…帰るときクマは私を引っ張った。 おい!こっち来い!
痛いよ!クマくん!!なんで引っ張るの??
俺は今一匹狼みたいな存在だ。 あいつらに知られる恥ずくてと俺が困るの!
クマくん変わったね。 前はそんなふうじゃなかったもん。
わけありでな。前の学校がヤンキーが多くて… で元気してた??おっきくなったじゃん!
うん!元気だった!でもさ 子供扱いしないでよ??
ごめんごめん。 俺も元気だよ!
ねえ。小さいときみたいに呼んでよ!
ああ。猫さんな! 俺さ 小さいときの約束果たしに来た。
え?あの約束?
うん。 猫さん 俺と付き合ってくれないか? 
引っ越してからも 君が好きだった。
私も! ただし条件付きだよ??
何??
もう2度とこの手を離さないで!離したら私泣くよ?
うん。猫さんもな!約束!

このあと私達は結婚して 幸せになった。 まだこのときは 誰も知らないお話。

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好きだなんて言わせんなよ

俺は、いつもパシリでヤンキーに絡まれてる。 そんな人生。
だから好きな人なんていないし、友達もいない。それでいい。
友達なんていたらそいつが絡まれちゃうからいいんだ。
ある日また俺はヤンキーに絡まれた。
友達がいない罰だって告白させられる。
嫌だけどやるしか道はないんだ。
今日はヤンキー女子一人に罰ゲームさせられるみたい。
もう嫌。僕に好きだなんて言わせんなよ。って言いたい!でも無理だった。
勇気を振り絞って言う。 好きです。付き合ってください!
どうせ断られる。罰ゲームだからいいんだ。そう思ってた。
なんと彼女は手を取った。 告白成立だった。
頭が真っ白になる 僕でいいの?? 他の人の方がイケメンだよ??
彼女は言った。あんたに助けてもらったことがあるから恩返し。
今の演技。 そうだよね。。。僕じゃダメだよね。。
だから 言って?演技じゃなくて本心で。
え?本心? 
あーーーーーもういいや。。。私が言う!
私に好きだなんて言わせんなよ!ずっと好きだったんだから!
こうして僕に彼女ができた。

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「疲れた」って呟いても
返事はかえってこない

ねえ...誰か答えてよ

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