明日もきっといい日になる
いつか僕らは幸せになれる
俯いては何も始まらない
エンドロールを作るのは自分自身
終わりのない映画を始めよう
なぜ功績を捨ててまで人々を守るのですか?
自分の功績を投げ捨ててでも
人々のために尽くしてくださる貴方の心
それは愛と呼ぶ以外に
なんと呼べば良いのでしょう
功績よりも大切ななにか
私にはまだ分かりません
太陽が必要。
その重要性はたくさんの人が謳っている。
そしてそれに私は、心から同意する。
やっぱり生きていると、
暗闇みたいなとこに沈む時がある。
そこから引っ張り上げてくれるのは、
太陽みたいなモノ、ヒト、コト。
けれど私は、太陽になりたいとは思わない。
それより私は、月になりたい。
上手く説明はできないけれど
暗闇から、引っ張り上げるんじゃなくて
暗闇に、寄り添ってくれるような存在も
悪くないと、思っている。
その条件として、月はきっと
太陽を見ることはないのだけれど。
雪のちらつく朝7時。
凍えるような寒さなのに、身体は妙に熱くって。
「あぁ、やっぱり緊張してんだな」と他人事の様に想う。
大丈夫。
大丈夫だから。
頼むから、落ち着いてくれ!
思えば思うほど騒がしくなる。
無愛想な声が響く。
「解答を始めてください」
夜が明けて、パステルブルーの空の中。
スマホを手に取る。
QRコードを読み取る。
あの曲を聴く。
『僕らは知っている
奇跡は死んでいる
努力も、孤独も
報われないこともある
だけどね
それでもね
今日まで歩いてきた
日々を人は呼ぶ
それがね、「軌跡」だと。』
IDとパスワードを入れる。
震える指で、Enterを押す。
あの日の僕の、
僕らのことを語るには呆気ない、
あまりにも事務的な2文字。
「合格」
ため息をつく。
空を仰ぐ。
空がにじむ。
にじんだ空に、春の匂いが咲いた気がした。
ハグをした。
それは、恋とか愛とかそういう意味じゃなくて
「頑張ったね」「お疲れさま」という意味で。
照れ隠しでお互い少しはにかんで
何の気なしに腕を回した。
一瞬でお互いを解放して、また笑った。
そのことを私はまだ
上手に言葉にすることはできないけれど。
たくさんの人が
その尊さを謳う意味がほんの少し解ったような。
大切なものが、そこにあるような気がしている。