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無題

いつから、感動という感情を
心の奥底に入れて深く深く
隠してしまったのだろうか

長いこと感じていなかったこの
胸を締め上げる感覚はなんというのだったか
たしか切ないだったか、

仮面を着けて生活するせいで
感情を押し入れにしまっていたようだ。
懐かしむほど目にしていなかった感情を
私は丁寧に押し入れの中に元あったように戻してまた生活をしている

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虚ろ

うつらうつ つ、ら
瞳が顔をのぞかせて
梅雨リズム刻むメトロノーム、止まる
蕩けるような意識で
昨日より30g重い空気を
ゆっくりと押し上げる

うつ、うつらつ つ
こんなに蒸し暑くて
蔀戸しとどにとつとつ滴る
真冬みたいな色の空
が、
ゆっくり、ゆっくりと
ゆっくりと
降りてくる感覚
相対的に
私の体は浮かび上がる
重たい空気を掻き分け
ずむ、ずむむと浮かぶ
そう、ずむむ、と

うつら、ら、つ うつ
つ、うつら
る、た、うつ

夢現の
ギリギリの狭間
そこから雨は
やがて、
つと滴り

つ、

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こもりうた

人の期待に
応えられない

誰かの頑張れを
素直に受け入れられない

心は必死に動いているのに
体が言うことを聞かない

出来ない自分を
人と比べてしまう

そのままで、良いんだよ

生きるために
心を砕いて 言葉を吐き出して

えらい えらい
がんばり屋さんな君を
ぎゅって抱き締めてあげよう

大丈夫。頑張ったね。
少し、疲れちゃったね

僕とちょっぴり、おやすみしよう
きっと明日は良い日だよ