なぜか鬱というものは
不意に親しげに現れて
好き勝手心を貪っては
気づけば溶けて無へと帰す
まるであの甘いりんご飴だ
まるであの夏の恋みたいだ
「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」キャラクター紹介編、第14回は花火大会に現れた少女「柳原 りいら」の紹介です。
・柳原 りいら(やなぎはら りいら)/リャナンシー
学年:小学3年
異能力:触れた人間を意のままに操る能力
イメージカラー:ネオンイエロー
一人称:りいら
花火大会の日にサヤカ達の前に現れた無邪気な少女。
純真無垢だが寂しがり屋。
寿々谷に引っ越してきたばかりで、前に住んでいた街の友達が恋しいあまり見知らぬ人を異能力で操って前に住んでいた街に帰ろうとした。
目の発光色はネオンイエロー。
次回はサヤカのクラスの転校生、「坂辺 里加古」の紹介です!
別れた後、実感した
ああ、私今日人を傷つけちゃった
影を落としちゃった
私のせい?
いや、違うじゃん
知ってるけど
なんとなくすぐに着くのは嫌でゆっくり
遠回りもした
やっぱり言ってほしくなかったな
ごめんね
もっと上手な返事できればよかったんだけど
私にはできなかったや
あなたのこと気遣う余裕はないかも
それは誰かに頼んでね
きっとあなたには誰かいるから
私?
色々考えた結果ここに来たけど
読んで知ってほしい人に読んでもらえる可能性、
限りなく低いよね
ただ知ってほしいだけなんだけどね
急に登場させちゃった
もう長いし終わらせなきゃ
最後に
やっぱり二度とは戻れないです
少なくとも今はそう感じてます
あーあ、安心できる場所だと思ってたんだけどな
じゃあ、元気でね
よろしくね
もし私が受け入れていたらどうなった?
手?ちょっとだけ?
でもねやっぱりごめん
そうしたいって目的がそこな時点で無理だ
気持ち悪いのか、怖いのか、おぞましいのか、
とにかく嫌なことには変わりないんだ
あなたはその泡を守ってくれると思ってたんだけどな
いや、守ってくれてるんだけど
わざわざ聞いてくれたのもあなたの優しさだし
空白から察して付け足してくれたしそれも更なる優しさだし
わかってるけど
どうしてもやっぱだめで
その感情があるって知ってしまったらしばらくもとに戻れそうもなくて
だから今でよかったかもしれない
最後、大丈夫だったかな
ちゃんといつもの感じにできてただろうか
それは、言ってほしくなかった
わかってる
わかってた
何か言おうとして考えてるのかなって
だってさ
最近の時間の過ごし方の密度すごかったもんね
たくさんいろんな話もしたから知ってるよ
なんとなくわかるよ
ただ、どこか違和感を感じた
その時点で警戒すべきだったかもしれない
その瞬間、びゃっと何かを感じた
その直感的反応は、私の本当の心に相違ないだろう
やっぱり友情は成立しないの?
成立してると思われてる?
自覚してないかもしれないけど、あなたそれって…
いや、うん、おこがましいけどさ、
最近の話を聞く限り私にはそう思えてしまってさ