「どうしよう、バレた!」
キヲンにそう言われて、かすみはえぇ…と困惑する。
「じゃあどうするの?」
「うーんどうしよ…」
キヲンがそう呟いて、ふと後ろを見ると呆れ顔のナツィがそこに立っていた。
「…ナツィ」
「テメェら何やってる」
ナツィは怒りっぽい口調で言った。
「えーとね、ちょっとね」
「ちょっとってなんだよ」
キヲンの目が泳ぐ中、ナツィは溜め息をついた。
「勝手について来るとか、アホか!」
ナツィはキヲンの襟首を掴んで怒鳴る。
「ナツィちょっと落ち着いて」
「かすみもなんでついて来るんだ‼︎」
コイツを止めろよ!とナツィはかすみを睨む。
「じ、自分も止めようとしたんだけど…」
「じゃあちゃんと止めろ」
全くもう…とナツィは呆れたように言う。