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櫻夜造物茶会 Act 19

建物の前では桜色の髪のコドモが魔術師達を蔓で縛り上げていた。
「あーあ、派手にやってるなー」
「あの調子じゃ取引してた連中もとうに逃げてるだろうな」
露夏とナツィはそれぞれ呟く。
「作戦は失敗かもしれないけど、あの魔術師達を助けてあげないと」
ピスケスはナツィと露夏の前に出る。
「…2人共、行くわよ」
ピスケスは振り向きざまにそう言った。
「はいはい」
「おう」
2人はそう答えると、それぞれ武器を構える。
「きーちゃんとかすみはどこか物陰に隠れてなさい!」
ピスケスがそう言うと、うん分かった!とキヲンとかすみは近くの角に隠れる。
それと同時にピスケスとナツィは飛び上がった。

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君が羨ましい。

目に見えない輝きを放ってる。
周りにはいつも誰かいて、
勉強も、運動も、
なんでもできる。
君が羨ましい。

それに比べて自分は
いつも下を向いてばかりだ。

君が羨ましい。

君が恨めしい。