建物の前では桜色の髪のコドモが魔術師達を蔓で縛り上げていた。
「あーあ、派手にやってるなー」
「あの調子じゃ取引してた連中もとうに逃げてるだろうな」
露夏とナツィはそれぞれ呟く。
「作戦は失敗かもしれないけど、あの魔術師達を助けてあげないと」
ピスケスはナツィと露夏の前に出る。
「…2人共、行くわよ」
ピスケスは振り向きざまにそう言った。
「はいはい」
「おう」
2人はそう答えると、それぞれ武器を構える。
「きーちゃんとかすみはどこか物陰に隠れてなさい!」
ピスケスがそう言うと、うん分かった!とキヲンとかすみは近くの角に隠れる。
それと同時にピスケスとナツィは飛び上がった。