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りんごは自分じゃ自分が見えないから
いま、どんな色をしているのかわからない
周りの色が眩しく変わっていく中
わたしだけ、なにもわからないまま

あなたの背中を追っていたはずだった
あなたとの夢を共に迎えるはずだった
時間はいつも口約束をさらって
わたしだけをひとりぼっち置いていく

約束はわたしだけじゃ叶えられない
すべての、あなたが
そこにいないと意味が無いのに

また、わたしはおとなになれない

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鬼の類

ここは東京都郊外。ある一軒家に住む7人と知人たちが繰り広げた話である。

「おーい、七川。早く起きろ。今日も遅刻だぞ。」
「遅刻ぐらいしたって良いじゃない。森矢はせっかちね〜。」
「朝からうるさいな。」
ここにいるのは大学生の森矢健(もりやたける)、会社員の早見花奈(はやみかな)、中学生の松田優真(まつだゆうま)、そして-。
「まっつーも朝から元気だね。」
「……。」
高校生の林鈴(はやしすず)、小学生の清水涼(きよみすず)である。
ちなみに
「おはようございます。」
家事屋として住み込みで働いている梅屋陸斗(うめやりくと)、中学生がいる。
「あー。やばい、遅刻する。」
あわてて起きてきたのは小学生の七川爽(ななかわそう)である。
これが、ここの日常だ。
ちょっと訳ありのルームシェア。もう少しだけのぞいてみよう。

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きれいなはずだ、まだ

また明日と笑う君に
また明日、とつぶやきながら
今日つけた傷を数える
今日笑ってくれた君が
明日いなくなってないといいな

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白紙

ぐちゃぐちゃな部屋の中
叶わない夢を観るんだ
未熟だろうがどうでもいい
今日も私は自分を生きてる
それがきっと全てだろ?