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魔狩造物茶会 Act 14

「合理的にやるんなら消し飛ばすしかないだろ」
「そもそもそういう魔術使えないしー」
「なんだよソレ…」
フューシャとヤマブキが暫く言い合う中、不意に2人の後ろの方にいる緑の肌のコドモが何かに気付いたように…あと呟く。
「あれ…」
緑の肌のコドモが指さす方をフューシャたちが見ると、大通りの方から矢が飛んできていた。
「⁈」
ナツィ以外の4人は思わず飛び退いてそれを避ける。
ナツィが振り向くと、路地の入り口には見覚えのある4人が立っていた。
「来たわよ」
青い髪をたなびかせ弓を持ったコドモ…ピスケスはそう言って微笑む。
「助けに来たぜ」
ナハツェーラー、と赤髪のコドモこと露夏は被っているキャップ帽のつばを手で押し上げる。
「ナツィ!」
白いカチューシャに金髪のコドモ…キヲンはそう声を上げてナツィに駆け寄る。
ジャンパースカート姿のコドモことかすみも駆け寄ろうとするが、2人の足元に向かって魔力弾が飛んできた。
キヲンとかすみが顔を上げると、ヤマブキが拳銃のようなものを向けていた。