卒業、クラス換え、班替え
枠組みがなくなった途端
みんな離れていく
私は昔から人を引き止める力がない
築いた関係も、楽しかった会話も、愛してるの言葉も
手にした瞬間から零れ落ちていく
縛ることでしか信じられない
「付き合って欲しい」
「一緒にピアス開けよ」
「また明日連絡するね」
保証なんて何も無い自己満足だ
付き合ったって別れない保証はない
ピアスホールには私じゃない誰かのピアスが通る
LINEも一向に既読にならない
じゃあどうしたらいいの?
何を信じたらいいの?
形のないものをどうやって守ればいいの?
「おい付喪神共。そっちの新入りもだ。手が空いているならついて来い」
平坂は札を貼った怪異たちを呼び、自分の後につかせて歩き出す。数m進んだところで、杭の1本を琵琶の付喪神に手渡した。
「それを持ってそこにいろ」
付喪神は弦を震わせながら杭を受け取った。角度を変えて再び歩き出し、次は琴の付喪神に杭を渡す。更に方向を変え、棒人間に杭を渡す。また進行方向を変え、鳴子の付喪神に杭を渡す。
最後に元の位置に戻ってくると、白神は大量の怪異存在に群がられていた。
「…………」
「あ、ヒラサカさん。準備終わったの?」
「ああ。そっちはどうだ」
「あと9人ってところまでは絞り込めたんだけどね?」
白神が指差した先には、全く同じ姿をした9体の“おばけ”が浮いていた。
白く半透明な身体、濁った瞳、足の無い雫型を上下逆にしたような体型。『如何にも』な外見のそれらは、全く同じ姿勢で等間隔でその場に浮遊している。
「…………これはまた、面倒なことになったな」
白神の周囲の怪異たちに札を貼りながら、平坂が呟く。
「そっくり過ぎて困るよねぇ?」
「……まとめて消し飛ばすか」
「それだけは駄目ぇー」
平坂は舌打ちし、神社の方に目を向けた。
「……どうしたものか……」
「ん? 何か良い案でもあるの?」
する優しさはわかるけど、
しない優しさまであって……難しいよ
優しさは何種類あるの
良かれと思ってやったことも
裏目に出る事ばっか
優しさってなんだろうと悩んだ日もあった
きっと優しさの形は人それぞれで
重なり合ってやっと感じるものだ
という道のりを進んでいる
答えではないよ
その人の思う優しさを追求し
その人に合った優しさがあるんだ
と今の私は思うのです。
心が傷付いている人は優しいから
だって大抵人を傷付けたくないと思って自分が犠牲になり傷ついている。
誰も見てなくても私は見ています。あなたの心を
言葉遣いが丁寧な方は傷を自身で体験してそれを他人には味あわせないようにと心がけている。
人を傷つけないようにとすると言葉遣いが丁寧になるから。
ほんの少し晴れ
ちょっとだけくもり
やわらかな木陰でめずらしく
寂しい心がが満たされているよ
愛しい人と居たい
今日みたいな日
あなたと見たいな
と想っていた
即席の映画館 僕が監督
映る青い草原 光って見てられん
ふたり幸せそうね ちらつく迷信
見つめ合って笑って 寄り添う名シーン
それよりさ……