「……びっくりしたぁ」
ゆっくりと息を吐き出すように、白神が呟いた。
「何今の。妖怪ぶっ殺し光線?」
「それで大体合っているが……言い方が気に食わん」
「このお札無かったら、私も死んでたかな」
「かもな。もう要らないだろう。捨てて良いぞ」
「はーい。でも私に剝がせるかな……」
「そんな大したものでも無い。外的ダメージを遮断するだけだからな。貼られた奴自身が剥がす分には何も支障無いはずだ」
「ほんとにぃ?」
そう言いながら白神が何度か額の札を引っかくうちに、それははらりと剥がれ地面に落ち、一瞬青い炎に包まれ消滅した。
「……燃えたんだけど」
「燃えたな」
後片付けをしながら、平坂は無関心に答えた。
「なんで?」
「それが吸収したエネルギーは相当のものだったからな。多量のエネルギーは多くの場合熱を持つ」
「あぁ……なるほど?」
「ほら、さっさと帰れ。いつまでも怪異共にうろつかれていては“潜龍”の面目が立たん」
「りょーかーい。ほらみんな、別のところの案内に行くよー」
百機夜行が去っていくのを確認し、平坂は手早く後片付けを済ませて石段を上り始めた。
ある漫画本の中で敵から少年二人を命をがけで助ける先生がいた。
その先生は背中で敵の攻撃を受けてその少年達を助けた。
私もこういった先生みたいになりたいと、、、
思いました。
まだまだだった。
リズムは鳴り止まない。
最後の力を振り絞って去った、大事な私の空気。
それを引き継ぐのは私しかいない
今は静かなhome
あの頃が懐かしい
また息を吹き返す街
まだまだ捨てたもんじゃない