今ある場所はこの世界の全てでは無い
出来た数より頑張った数を数える。
【何もしない】は立派な予定。
自身の心を回復させなさい。
あなたを雑に扱う人を大切にする必要なんてない。自分の心を優先させていい。
戦慄の空は遠い日の過去
世界中の小さな手から産み出され
守られた理
散りゆく羽音
背中には散った羽に変わる
運命の希望【翼】がそこにはあった
「ナツィ…⁇」
かすみが思わずこぼすと、そのコドモは手に持つ大鎌を音もなく消す。
そしてかすみに大股で近寄ってきた。
「…なんで追いかけてきたんだ」
「えっ」
相手に聞かれてかすみはポカンとする。
コドモは1つため息をついた。
「帰るって言ったのに、なんでついてきたんだよ」
コドモに顔を覗き込まれて、かすみはえーと…と目をぱちくりさせる。
「だって、雨降ってるし…」
「俺はいいって言っただろ」
あと見ての通り俺は人間じゃないんだし、とナツィは背中の翼を消す。
「心配をする必要なんかないんだよ」
ナツィはそう言ってかすみの襟首を掴む。
しかしかすみは…それでもと呟いた。
「きみのことが心配だから来たんだ」
かすみは続ける。
「自分にとって初めてできた友達だから、なにか抱え込んでるなら放っとけない」
だから追いかけてきたの、とかすみは言い切る。
ナツィはなんだよソレ…と呆れるが、かすみは、ねぇと尋ねる。
祈りの歌声
聳える木々の奏でる曲は
孤独や苦しみを消した。
全てを照らす
それは
【森の光】
震えた私の心で帆を掲げてみた。
グッと勇気を振り絞り握り拳を天に突き上げた。
突き上げた握り拳に小さな、しかしキラキラ光る鍵が握られていた。
暑い日が続きますが、この毎日のように過ぎていく日々は一度きりなもの。
大切にしていきたいです。
ーポエムー
夏が過ぎていく、あなたの残り香を残して。
そんな気持ちをよそに、木々は囀り
私はあなたを想う。