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磨羯造物茶会 Act 25

「ピスケス…」
露夏が呼んだのか…とナツィはポツリと呟く。
するとかすみとキヲンの元に露夏が間に合ったか!と駆けつけてきた。
「露夏ちゃん!」
喜びの声を上げるかすみに露夏は悪りぃな、と声をかける。
「ピスケスを呼び出すのに手間取っちまって…」
露夏はそう言いながらナツィたちの方を見やる。
ナツィはピスケスに、助けに来るのが遅いんだけどと文句を垂らしていたが、カプリコルヌスはピスケスをじっと睨んでいた。
ピスケスはナツィに仕方ないわよと返す。
「私だって本当は行くの迷ってたんだし」
…でも、とピスケスはカプリコルヌスの目を見る。
「お前が私のテリトリーを荒らしに来たのなら、看過できないわ」
”カプリコーンお兄様“、とピスケスはカプリコルヌスを睨む。
その言葉に周囲の人工精霊たちは驚いた。
「”お兄様“、ってことはピスケスの”きょうだい“ってこと⁈」
露夏ちゃん知ってた⁇とキヲンは露夏の方を見やる。
露夏は、いや…知らないとポカンとした様子で答える。

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言葉の力の使い手の事を主(しゅ)という。

大抵の占い師は主だ。

稀に主の上の方がいる。

その方のことを先生という。