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墓想造物茶会 Act 42

後日、日曜日の昼下がり。
墓石がずらりと並ぶ広大な墓地の細い道を、背の高い1人の老人とどこか異質なコドモたち5人が歩いている。
ひと気のない墓地を歩く一団がやがてそこそこ立派な墓石の前で立ち止まると、先頭の老人が不意に振り向いた。
「ここが、我が家のお墓なんだ」
結構立派だろう?と老人が微笑むと、後ろを歩く金髪のコドモ…キヲンがすごく立派〜と飛び跳ねる。
それに対し空気読めよキヲン、と前を歩くナツィは呆れるが、先頭の老人…ナツィの保護者がほら、ナツィと声をかけてきたので、ナツィは不満げな顔をしつつ抱えていた花束を墓前に供えた。
「…それにしても、ナツィがお友達とお墓参りしようって言うなんて、おじさんびっくりしたよ」
老人がふとナツィたちにそう言うと、ナツィは、別に友達ってつもりはないし…とそっぽを向く。
「そもそもかすみが一緒に行こうって提案してくれたんだもん」
ナツィが隣に立つかすみに目を向けると、かすみはえへへと笑った。

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エイプリルフール

昨日、気になる人が婚約指輪を見せてきた

ある人と結婚するそう

内心、私は崩れた

毅然を装ったけども、どこか投げやりな私

そして、その日はエイプリルフールだったって事に気が付いた

ホッとしたよ(ᐢ ̥_ _ ̥ᐢ)…心底。。

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墓想造物茶会 Act 41

「じゃ、なんで保護者のじいさんのところに帰らなかったんだよ」
「うっ」
露夏に聞かれて、ナツィはついうろたえた。
どうなんだよお前〜と露夏に顔を覗き込まれて、ナツィは少し嫌な顔をするがやがて…嫌だったんだよ、と呟く。
「ばあさんの墓参りに行くの」
ナツィがそう言ってそっぽを向くと、露夏はな、なるほど…?と首を傾げた。
「恥ずかしいのか?」
露夏がそう尋ねると、ナツィはいやそうじゃないしと呟く。
「やっぱり、いない人のことを思うと悲しいし…保護者に優しくされるのがちょっと嫌だから…?」
「なんだよそれ」
ナツィの言葉に、露夏は低い声で返す。
「お前、身近な人との時間は大事にした方がいいと思うぞ」
お前は人間より長生きしちゃうんだろ?と露夏は腰に手を当てる。
「だから、保護者の爺さんとの時間は大事にしろ」
じゃないと後悔すんぞ、と露夏はナツィの目をじっと見た。
「…でも、ちょっと一緒に行くの恥ずかしいし、気まずいし」
「お前は反抗期か」
「でも…」
「でもじゃない」
言い訳を連ねるナツィに露夏は呆れるが、ふとかすみがあ、と呟く。
「ナツィ…こうしてみたらどう⁇」
かすみの急な提案に、ナツィは目をぱちくりさせた。