「なぜかって言うか、わたしが好きで彼らの近くにいるだけなんですけど…」
他の人からは変な風に見えてるんですね、とわたしは頭をかいた。
青年はその一言を気にしていないのか、まぁともかくと話を切り替える。
「きみはヴァンピレスに追われている、異能力を本当に知ってしまった一般人、である事は分かった」
それならいい、と彼はうなずく。
わたしはそんな彼の様子を見て、彼はなにを考えているのだろうと不安になった。
「…あ、ぼくの事、怪しんでる⁇」
彼の急な質問に、わたしはついえっ、と驚く。
「あー、あ、いやー、それは…」
「まぁ仕方ないよね」
ぼくもまだ名乗っていないし…と言って、青年は苦笑いした。
わたしはそ、そういえばと呟き、青年は笑う。
「…ぼくは宇都宮 逢賀(うつのみや あいが)」
もう一つの名前は”ヴァンパイア”と彼は名乗った。
「異能力は”他者の記憶を奪う能力”だ」
それを聞いてわたしは、それってと目を丸くする。
しかし、彼…逢賀さんは大丈夫だよと微笑んだ。
「ぼくはヴァンピレスみたいにヒドい事はしないから」
だから安心して、と逢賀さんは続ける。
緑風にふかれ
鮮やかな原色の時期がやってきそうですね
草木がぐんぐんのびて生えてあたりは緑色に
見頃だろうひまわり畑は地の太陽のに負けないくらい黄色
光満ちている海と空は全面青色
夏の三原色
道が見つからないの。
ここにいて良いのかわからないの。
何処へ向かえばいいかわからないの。
それは、誰だって思ったことがあるでしょう。
貴方の前に太陽はある?太陽はいつでも必ず昇るよ。
貴方の前に門はある?ノックすれば開かれるよ。
とりあえずできることをやってれば希望が見えてくるんだよ。
やろう、やれるよ、できるよ、がんばれるよ。貴方なら。