君に届かなかったこの声を
風邪引いちゃったんだよ
だから声が出なくてと
単純な言い訳だけで
誤魔化してみてさ
そうして君のことを
見くびっていたんだよ
この言葉にも気づかない
愚鈍な人間なのだと思って
人間にすら成れなかった
僕のこの悲惨な心の中
広がっていた憧憬は
君の一度の拒絶で
壊れてしまったんだ
届かなかった声がただ
玻璃の破片のように僕に
刺さって抜けなくなったよ
君の跡 傷の痕 僕の言葉が
もう言えない言葉が叫んだ
君の親友になりたかった
良い友達でいたかった
置いていかないでよ
独りにしないでよ
ただ君の記憶の中に
僕を良く刻んでおいて
いつか思い出してそっと
耳を澄ませば気づけるから