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音のナイフ10

うん…

女の子は息を飲みました。
今まで美しく丁寧な言葉を紡いでいた男の子が、こんなに突き刺すような言葉を歌うなんて。
女の子の国では、優しい言葉しか歌いません。
だからこそ、男の子の歌は衝撃的で、ナイフで斬りかかられたようにさえ思ったのです。

うん、なんというか…いいね

ありがとうございます

男の子は大した感想は求めていませんでした。
ただ女の子の丸い目が見開かれるのを見たかったのです。
笑えるぐらい予想通りの表情を浮かべる女の子を見て、安らかな達成感を感じていました。
次の瞬間、女の子は予想と違うことを口にしました。

オト、私に音楽を教えて。

  • のんびりですみません
  • オトの歌編以来です…
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  • オトの歌編、見逃していましたね…
    今探して、初めて読んだような気がします。きっと世界を切り裂くような凄絶な美しさなのだろうなぁ。

    音楽で世界を変えてやる、なんて野望はもう彼方に忘れてきたけれど、世界を根底から覆すような、ただ美しさだけが結晶したような芸術は何処かにきっとあるんじゃないか…そんな夢は仄かに胸を焦がし続けています。

  • 久しぶりにSOLの掲示板を開いて、ふと前から読んでいた、いちごたると。さんや16歳のピーターパンさんの小説を読もうと見てみたら新しい作品があってびっくりしました。笑
    また「ふと」見に来ます 笑
    楽しみにしてます!