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同じだ

具合が悪くなっていくにつれ、その人じゃなくなっていってどう接すればいいか分からなくなるの、凄く凄く分かります。私の場合は祖父なんです。今、必死に癌と戦っています。祖父は咽頭癌、という癌で声がもう出せません。声帯を摘出してしまったから。私の妹はもう祖父の声を忘れてしまった、と言っていましたが、私は他の誰よりも祖父に愛されていたから、大事にされていたから、1度たりとも祖父の声を忘れたことはありません。声を失ってもう1年。発見された時はもう末期でした。最近は咽頭癌だけでなく、身体中に癌が転移してもう明日、かもしれないんです。命がいつまで続くか、より明日生きているかすら分かりません。日々変わっていく姿を見ていると自分の祖父だという気がしないんです。言葉が消え、表情も消え、手の力が消えて文字も消えて、反応も消えていく。そして最後は祖父が消えてしまうんだな、と思うと、信じたくなくて、どう接すればいいか分かりません。祖父のジープの窓から見える景色を思い出す度に、私は泣いてしまいます。信じたくなくて、、。優しい言葉もかけてあげられません

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  • 確かに言葉は消えたかもしれない。表情も消えたかもしれないし、手の力も消えたかもしれないし、文字も、反応も、消えたかもしれない。
    それでもお祖父さんの、家族みんなへの想いは消えていないと思います。だからこそ、ここまで懸命に生きようとしてるんです。少しでも長く家族の顔を見たいから。声を聞きたいから。
    僕も祖父を肺がんで亡くしました。だけど僕の祖父の場合、認知症の症状も出ていて、いろんな意味で手が付けられない状態でした。ほかの患者の迷惑になっている姿を見て、つい厳しい態度をとってしまったこともありました。だけど今思うと、認知症だとか記憶が消えつつあるとかそういうのは関係なしに、ただ心理的に(というか本能的に)家族の顔を少しでもたくさん見たいと思っていたのかもしれません。結局、最期を看取ることはできませんでした。間に合いませんでした。正直、今になってものすごく後悔しています。
    だからこそはっきりと言える。後悔してももう遅い、と。どうか今のうちに、一言でもいいから、優しい言葉をかけてあげてください。それが今、お祖父さんの為にできることだから。