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仄か

誰かになれたら誰かになれたら
そんな夢ばかり捕まえようと
空中浮遊の魔法を唱えた
明日はどこに、明日はどこに、
青空がくるくる回っている
目を閉じても呼吸をしても
ただ生きているだけだなんて
そんなこと、そんなこと、
指の感覚も遠のいて
わたしがわたしを離すような
シャボン玉がはじけて
消えるときの気持ち
たったひとりのわたしさえ
捕まえられない

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