初めて会ったときの君は
アルコールの匂いがした
だけどそれから少し経って、
僕は誰よりも 君の一番甘い香りを知った。
少しずつ距離ができて、
すれ違いも起きたけど、
めずらしく君が電話をかけてきた。
あ、そういえば
君の匂いは香水だって最近わかったんだ。
香水ってさ、香りが三段階あるんだね、
初めて知ったよ。
最近香水変えた?この前あった時あんまり前みたいな香りがしない気がしてさ、え?変えてない?
そんなのどうでもいい?
そうか、どうでもいいね。
うん、うん、わかった。じゃあ駅前のカフェで。
会った瞬間違和感はあった。
けど僕は
ーーーーーー別れましょ。
じゃあね、と身を翻した君は
はっきりと違う香りがした。
あぁ、これが最後なんだね
ラスト・ノート、なんてタイトルがふわっと降りてきました(笑)
いや、このタイトルも素晴らしいんだけど、ぼくならそうしたかも知れないってだけの話です。人によっていろんな発想があるのが楽しいんですけどね。
「哀しき雨音」(片岡義男「アップルサイダーと彼女」収録)なんて古い短篇のことも思い出したり…
香水について初めて知ったのは、有栖川有栖の「双頭の悪魔」でした。
香りとは移ろっていく芸術で、それを日常のなかで用いるのはとても高度なお洒落って気がします。ぼくがぜんぜんお洒落じゃない所為かも知れないけど(笑)
なんだかとりとめなくてごめんなさい。うずらちゃん、お久しぶりです。
後悔しない選択をしてほしいです
>>シャア専用ボール
お久しぶりです
シャアさんの考えたタイトルをみて「あ、これ だ!」と思いました笑
私が香水に興味を持ったのはある漫画の「香水の美しさが本物である理由は 香りというものは目に見えないものであるからだ 香りは目を覆っても感じることの出来る唯一の美ではないだろうか? 目に見える美しさを求める世の中に うんざりした人びとに この形のない美は慰めになりうるだろう」という文でした。
移ろっていく芸術…素敵な響きです。
「双頭の悪魔」読んでみようかな。
とりとめのないリプでもうれしいです。
ありがとうございます!
>>ビジネスくん
この後彼がどのような選択をしても後悔にならなければいいですね。
レスありがとうございます!