息を吸うことときみの存在意義に関連性を見出そうとする、そういう馬鹿げたことを、100パーセントの明るさで笑ってほしい。ゆるされているものだけがしあわせになれるのなら、世界はなんて寛容なのだろう。
お腹の底のよじれるような痛みが、昨日を飛び越えてやってきたことを、わたしはちゃんと知っている。きみのあしたを思い描くことは、どうしようもなく希望にみちあふれていた、あふれていたよ。だから、いつか、きみがいたことをだれも思い出さなくなったとき、わたしはようやく、本当にただの、善いひとになれるのだと思う。
春を待つきみへ、贈る言葉はない。