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恋の吐息

吐く息が白くなり 裂くような冷えた空気が身に染みる あなたのいない左手は徐々に感覚を失った
あの頃よりも澄み切った夜のなか 瞬く星だけがたしかに美しかった
この想いは美しくなんてなかった
ただ、一人握りしめた左手が震えていた
涙が溢れるより先に震える唇から漏れた言葉は
「誰より、愛してた。」
想いが人を焼き切ることなどなくとも、切なさはそれだけで人の心を焼け焦がす
身を切るような澄んだ空気が 私の吐息を目に見せて 解けてゆく思いと共に消えていく




すっかり冬の匂いになってしまいました。
好きな人と、大切な人が愛おしくなる季節です。
恋の◯◯というタグでひっそり恋してみませんか。どんな恋でも構いません。なんなら恋でなくても構いませんよ。
タイトルは◯◯にお好きなタイトルをお入れください。

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