なつかしい声が溢れて、心が、また閉じようとする。忘れてしまうことと覚えておくことは、もしかしたら、背中合わせじゃないのかもしれない。 きみの瞳が雨に光ったことを知らないきみを、あいしています。混じりけなくたったひとつ、あの星だけを見つめて息をするきみの声、そのとうめいな響きを、あいしています。