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マイ・ラブ

グッバイ、ベイビー。オー、マイ・ラブ
ふたりを壊したのは、愛の偽物。
騙し合っていたような。思い出が手に溢れる。

グッバイ、ベイビー。オー、マイ・ラブ
別れを決めたあの夜から、
二人は進化したか、または退化したか

ふうせんはどこに飛んでいった?
帰ってくるのを、指折って待ってた。
あの夜から あの夜から。

夢のような星空の下で、
最後のキスを、さよならのキスを。
夢じゃなくてリアルな夜。
シネマのごとく 哀恋が終わる。

海の見える家の話。あのシンガーに似た男。



バイバイ、ベイビー。オー、マイ・ラブ
ぼくはまだ自分の愚かさに気付く
決心こそ揺らがないが、恥は限度なく増える。

バイバイ、ベイビー。オー、マイ・ラブ
今一度、きみとの思い出を少しずつ星に変えて、北極星の替わりに。

偶然はいつぞぼくに来る?
起こるのを、指折って待ってる。
今もまだ 今もまだ。

物語はバッドエンドかな。
ふたりを見ない、神様は見ない。
夢のようなシネマを
忘れ去る きみも ぼくも

重くならないうちに別れ。あのギターに似た音。



海岸線をゆく犬、八月の景色と似ているような。
流れ着いたボトル。ざらついて取れない砂。
何にせよ きみにさようなら。そしてぼくはリュックサックを背負う。

別れの似合う季節。あのロッカーに似た男。



物語はここで終わるけど
エンドロールが流れ出すのは
もっと後でいいと思うんだ
シネマをみよう 最後に二人で


まるでシネマの一つなら
ここで二人とも泣くのだろうけど
別段そういうことも無く
隠したまま 哀恋が終わる

海岸線には日の出、カモメのゆく空に黄昏れる男。

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