ぼくを憐れむくらいなら、勝手に息の根を止めて。
ぼくはどこかで生きてる。そんなのも忘れてくれ。
そしてきみはどこか遠くへ。
ぼくに涙するくらいなら、勝手に存在を消して。
ぼくはどこかで生きてる。そんなのも気にせず。
そしてきみは楽しく生きてくれ。
腕の狂った狙撃手と、
玉だけはムダにあるコルト・ガバメント。
下がる道こそないから、きみのために命、使うことにした。
腕の悪いガンマンと、
45口径のちゃちな拳銃。
別のやり方、知らないから、拳銃構えてきみに最後の意地を。
互いに傷つけ合う前に、さよならできてよかったかもな。
ふたり、どこかへ別れる。ぼくだけがいま終わる
そして思い出は、あの日の映画のように
ふたり笑っていられて、これでよかったのかもな。
記憶、風化して薄れる。何食わぬ顔して歩く。
あの日の二人は、知らないで映画を見てる。
腕の鈍った狙撃手と、
玉ばかりムダにある127mm。
腐れ縁なんて、生まれ変わっても言わない、忘れて。
腕のイカれたガンマンと、
1.13kgの鉄の塊。
これだってガンマン、イカれた腕の見せ所ってやつさ。
腕の狂った狙撃手と、
玉だけはムダにあるコルト・ガバメント。
下がる道こそないから、きみのために命、使うことにした。
笑えミスターガンマン。
笑えミスカウガール。
ぼくはミスターガンマン。
きみがミスカウガール。
雲をなぞる。空を撫でる。
響く銃声。
ガンマン、さようなら、そして永遠に。