何者にもなれず、トゥーリア
何もやり遂げられず、生き延びた。
あの子の夢みさせて、トゥーリア
夜が明けるまで
重くのしかかり、軽く突き放す
ぼくらはそれを「現実」と親しみを込めて呼ぶ。
それから逃げたり、威勢よくぶつかったり
ぼくらはそれを「現実」と憎みつつ飲み込んでいる。
気まぐれに心は叫ぶ
たまゆらに命は揺れる
ーー そ・し・て!
ここまで来たのなら、トゥーリア
花束、きみに送るよ。
嘘つきの称号をありがとう。
朝が来たら逃げ出すよ
深く傷ついて、浅いキスをして
ぼくらはそれを「現実」とラベルを貼って並べる
とかく気になって、包帯で隠した
ぼくらはそれを「現実」とまるで「正義」のように呼ぶ
とこしえの決まりも崩れ、
命綱、ふいに揺らめく
ーー そ・し・て!
嫌なら避けろ、トゥーリア
下手したら殺しかねない
あの世で会うか?トゥーリア
境界線上で笑う。
ーー ま・る・で!
これじゃシネマさ、トゥーリア
きみの望んだ結末じゃないはず
それでもいいのか?トゥーリア
ぼくの不幸を喜ぶのが君の役目だろ?
それじゃあさよなら、トゥーリア
少し黙って目を瞑れ
三つ数えろ、トゥーリア
アン・ドゥ・トロワで別れよう。
ーー Oh…トゥーリア……トゥーリア!