転んだ後の、 立ち上がり方を覚えたのはいつだっけ 擦りむいた膝小僧に滲んだ血を見て こんな所まで命は行き渡っているんだって 久し振りの痛みと一緒に思い出したんだ 転んだ僕の手を引いて 歩いてくれたあなたの優しさが 確かに僕の細胞を生かしていること 心臓を動かしていること 僕が生きていること それだけで十分だって 思い出せただけで 僕は明日も、きっと生きていける