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冬 〜第一章〜

きっとさ、ぼくの歌はきみには響かない。
ほこりを被った部屋でひとり。

うたってさ、少し毒素を空気に溶かした。
少しだけ安心している。

きっとさ、ぼくの詞はきみには響かない。
壁をこさえて、いつもひとり。

窓辺に、腰を下ろして外を見ていた。
少しだけ会いたくなった。


さながら小鳥のようなきみの
さえずり、ただ聞いていたよ
ただでさえ、ひとりのぼくを
笑って、マイ・マリアンヌ。

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