いつからか、この学校の賑やかな空気から逃げるようになった。辛くて辛くて、逃げてしまったこと、覚えてる。
思い出したらここに来て、少しでも力になろうと思っても、続かない。
最後に放送を聞いたのは、多分、2011年3月。私が、一人暮らしをする前のこと。
改めて。
やましげ校長、やしろ教頭、お久しぶりです。お元気でしたか？
今日、本当に久々に来られるということで、なんとかしてラジオを聴こうと思います。懐かしいあの声に、出会えるから。
伝えたいこと、たくさんあるんです。一度もお二人と話せなかったけど、どうしても伝えたいことがあります。
夢もなかった、恋も知らなかった、毎日辛くて、友達もいなくて、3年前には本気で死のうと思った。
それでも、私は生きて、私の書くお話を楽しみだと言ってくれる人のために今日も小説を書き、サービス業の仕事をしています。信じられないけど、私はまだ、生きてる。成人する前に死のうって思ってたのに。
ねぇ、校長教頭、私、来年、結婚するかもしれません。この放送を聴いてた時にはありえないって思ってたことです。どうしても、お二人に直接言いたい。「生きることを頑張ろうって何度も背中を押してくれてありがとう」って。
……あと、うん。10周年ということからか、校長の昔やったギャグ「まーどをあけたら、ニャー！」がなぜか頭に浮かんだんです。チェッキンガム宮殿は無理でも、これならできませんか？ ぜひ聴きたいです、お願いします。